導入事例
株式会社アーレスティ
ITシステム部 情報システム課長 兼 インフラシステムグループリーダー 加藤 文敏 様(右)ITシステム部 情報システム課 インフラシステムグループ 山下 浩史 様(左)
- 取材日
-
- 2024年3月13日
- 目的
-
- VDIに代わるセキュアな「データレスクライアント」を導入したい
- 対象は国内拠点の1370台におよぶFAT-PC
- 課題
-
- 導入コストが高い上、追加コストや二重コストも発生していた
- 障害時の業務影響が大きく、復旧に時間が掛かっていた
- 効果
-
- 5年総額換算で大幅なコストダウンを実現
- サーバーやクライアントを管理する手間を大幅に削減
- 障害発生時のリスクはクライアント単位に
Before|導入前
Shadow Desktopの活用状況
当社では、2021年11月よりShadow Desktopを使い始めました。日本国内の各拠点にある約2000台のPCのうち、約1370台に導入しています。残る700台余りはいずれも、設計用のワークステーションや解析用のPCといった、持ち出しされることがない、かつ専用の業務に特化したマシンですので、基本的にはほとんどのPCに導入されている形になります。
なおShadow Desktopが導入されているPCには、すべて天板部分に「持ち出し可」と書かれたステッカーを貼って区別しています。
ITシステム部 情報システム課長 兼 インフラシステムグループリーダー 加藤 文敏 様
導入のきっかけ
兼ねてより活用していたVDI(仮想デスクトップ)サービスのサポートが2021年11月に終了するということで、「継続」または「別サービスとの契約」を迫られたことが導入のきっかけです。
ただずっとVDIを使い続けてきた身としては、コストが高い点と、トラブル時の影響規模が大きく、その復旧に時間が掛かる点において、「VDI」というサービス自体に大きな課題を感じていました。
まず「コスト」面で言えば、導入時はもちろんのこと、利用する人数やサービスに応じて継続的に高い費用が掛かるということです。また端末側とVDI側の両方でアンチウイルスソフトを常駐させるなど、余計なコストも掛かっていました。加えてスペックアップやハード拡張なども適時行っていかなければ、障害に繋がる恐れが出てくるという問題もありました。
そして一度「障害」が起こってしまうと、その影響範囲はとても大きくなる点も問題です。VDIはサーバー側でデータ処理を行っているため、障害時にはすべての端末が使えなくなるからです。数年前に一度VDIの障害が発生した時は、半日くらいどのPCでもまったく通常業務ができない状態になり、利用者に多大な迷惑を掛けたこともありました。
そういった課題を解決してくれるサービスを検討する中で浮上してきたのが、御社のShadow Desktopを始めとする「PCをデータレスにする」ソリューションでした。
Shadow Desktopを選んだ理由
複数の「データレス」サービスがある中でShadow Desktopを選定した理由は、次のような「求めていたマスト要件」をすべて満たしていたからです。
- <求めていたマスト要件>
- オンライン・オフラインでも作業可能なこと
- PC内に保存されている利用者のデータバックアップが取れること
- 当社で使っているアンチウイルスソフトに対応している
- どの物理PCを使っても環境 (デスクトップ・データ)が同じになる
- ワイプ機能があり、物理PCに保存されたデータを遠隔で削除可能
- ローカルディスクへの書き込みを制御できる
- ファイルのアップロード・ダウンロードが暗号化されている
なお導入に際しては競合サービスも含め、実際に社内のPCを使って約3ヶ月を掛けた検証を行いました。その際に競合製品では、マニュアルが分かりにくくて質問を重ねたり、ちゃんと設定しているはずが動かなかったりといった苦労がありました。しかしShadow Desktopは大きな苦労なく動かすことができました。そういった使いやすさも、採用の決め手になっています。
ITシステム部 情報システム課 インフラシステムグループ 山下 浩史 様
After|導入後
導入方法について
導入は各拠点に配付した「USBメモリ」を使って、Shadow Desktopを各端末にインストールしました。理由はVDIから物理PCに切り替えるにあたって、Shadow Desktopと併せてOfficeやIT資産管理ソフトといったアプリケーションもインストールする必要があったからです。容量的にネットワーク経由だと負荷が掛かり過ぎることから、USBメモリでマスターデータを作って各拠点それぞれで導入を進めてもらう方が効率的だと考えました。
限られた期間で、1000台以上の端末を一気に切り替えなければならないことは大変でした。ただShadow Desktopには、ユーザーやクライアントを一元管理できる「管理コンソール」があるので、進捗状況の把握に大きな苦労はありませんでした。
また、利用者が問い合わせをしたいと思った時に、各PCから直接アップデータさんに問い合わせができる機能が搭載されている点も便利でしたね。問い合わせのケースによっては、我々ITシステム部を経由することなく、アップデータさんが直接対応してくださったので、その辺は非常に助かりました。
サポートへの評価
サポートに関しては導入時だけでなく、ITシステム部としても常に頼らせていただいています。管理コンソールの操作や障害時の対応で随時ご連絡していますが、返信は適格でレスポンスも早くて、「こういう方法はどうですか?」といった形で、アップデータさんの方から提案をしてくださる時もあります。
意見も非常に言いやすいです。私たちの要望によって「管理コンソールにライセンス付与がないユーザーだけを検索表示させる機能」を追加してくれるなど、クライアントの意見を真摯に受け止め、実現のために動いてくれるところもありがたいです。
アップデータさんには、顧客から同じ要望が複数あると開発を検討する「ルール」があるとお聞きしました。そのため今後も、ぜひ積極的に要望を伝えていこうと思っています。
Shadow Desktop導入による効果
導入効果としては、まずコストダウンが相当大きいですね。VDIの時とは、掛かるコストが全然違います。
またオンプレミスのサーバー管理やアップデート配信といったVDI環境ならではの定期作業の手間がなくなったのもメリットとして挙げられます。万が一、障害が起きてしまった際もクライアント単位なので、VDIの頃のような全社的に業務が滞る自体に陥る恐れがなくなったのも良かった点です。
それだけコスト、手間、リスクが削減したにも関わらず、ちゃんと求めていたマスト要件は満たしていますし、VDI環境と変わらないセキュリティを担保できているうえ、サポートも手厚い。導入して良かったと感じています。
Shadow Desktop 導入前後の構成図
導入前後の構成図
※ 文中の会社名、製品、ロゴは、各社の商標または登録商標です。
※ 掲載されている情報は、取材日(2024年03月13日)の情報です。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
この事例をPDFでみる
この事例をPDFでご用意しています。
会社名 | 株式会社アーレスティ |
---|---|
URL | https://www.ahresty.co.jp/ |
業種 | 製造業、非鉄金属製造業 |
従業員数 |
987(単体)名 ※ 2024年3月時点 |
課題 | 導入コストが高い上、追加コストや二重コストも発生し、障害時の業務影響が大きく、復旧に時間が掛かっていた |
活用用途
こちらの事例も合わせてご覧ください。
セキュリティとユーザビリティを両立し、
働く人すべてに寄り添ったPC運用を
ご提案します。
セキュリティを高めるなら、利便性は我慢するものと考えていませんか?
シンクライアント同等のセキュリティを、低コストで簡単に実現できる方法があります。持ち出しPCのセキュリティを見直すなら、データレスクライアント「Shadow Desktop」にお任せください。